第1回 日本放射線事故・災害医学会 開催される

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2013.09.09
 平成25年8月24日(土)、第1回日本放射線事故・災害医学会が、広島国際会議場で開催された。平成9年に「緊急時被ばく医療の現状、事故事例および放射線障害、線量評価などの最新の知見を検討し、医療の面から原子力防災対策のより良い実現に向かって提言を行うこと、またそれらを検証していくこと」を目的として設立された、放射線事故医療研究会が発展的に学会組織となった最初の学術大会である。
 平成23年3月の福島第一原発事故による環境汚染、とりわけ人体影響などに関して、当初から諸説紛々の様相を呈し、地域住民の健康不安の源となってきた。そうした環境の変化の中で、被ばく医療の知識と経験のより多い蓄積がある学会として、広く社会に対して正しい情報を提供し、建設的な提言をする場を構築するべきであると認識の下、「福島原発事故における組織としての対応」のパネルディスカッションでは活発な意見交換が行われた。またシンポジウム「地域における新たな被ばく医療体制の整備と課題」では、日本診療放射線技師会放射線管理士分科会に期待する発言もあった。
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