国立がん研究センター中央病院 病院長
特別講演開催される

ニュース
2013.07.01
特別講演
 平成25年6月1日(土)、日経ホール(東京都千代田区大手町1-3-7日経ビル3階)で第73回定期総会が開催され、総会に先立ち初の試みとなる特別講演を午前11時から行った。
 国立がん研究センター中央病院 荒井保明院長により「がん医療の推進と診療放射線技師に望むこと」について講演があった。がん対策基本法(平成18年6月23日制定)、がん対策推進基本計画(平成19年6月15日)から診療放射線技師に期待されているものは(1)チーム医療(2)優れた放射線技術の継承・教育・普及(3)優れた放射線技術の開発・研究の責務が課せられている。
 まとめとして(1)チーム医療でのキーワードは「マネジメントと良い人間関係」(2)優れた放射線技術の継承・教育・普及でのキーワードは「標準化」。それは教え、伝え、広めることではなく、優れた技術を標準化すること。文化を塗り替えてしまうこと(3)優れた放射線技術の開発・研究でのキーワードは「標準化」「エビデンスが最強の武器」「乏しい想像力を認識し世界を慮る見識も必要」─であると語られた。
 荒井院長はがん医療の観点から、ご自身のライフワークであるIVRの例え話から話を進められた。その講演は、がん医療の現場だけではなく、各部門の小さい集団においても常に念頭に置き、日々行っていかなければならないことと感じた。
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