会告(4月)平成30年度 医療被ばく低減施設認定取得セミナー

生涯学習
2018.04.01
平成30年4月1日
公益社団法人 日本診療放射線技師会
会長 中澤 靖夫
 医療での放射線利用は,正当化と放射線量の最適化が図られていることが大前提ではあるが,2000年代に入り,マルチスライスCTの普及やIVRの急激な進歩に伴いX線利用の機会が増えてきた.IAEAやWHOなどの国連機関やICRPも,さまざまな国際指針を提案し注意喚起を行っている.

 本会では,これらの現状と世界的な動向への対応として,放射線利用の正当化と放射線量の最適化および放射線機器の保守管理など,医療安全への配慮,関係法令の順守を実践している施設に対して「医療被ばく低減施設」として認定してきた.この施設認定は平成17年より試行され平成19年からは本施行されており,平成29年9月1日現在で77の施設が認定されている.

 受審を前向きに考えている施設の方々へのサポートとして,“実践医療被ばく線量評価セミナー”や“線量適正化講習会”を継続開催しており,本誌でも審査項目の解説を掲載し,認定施設の具体的な取り組み事例の紹介を行ってきた.しかし,未経験の作業には不安も多いとの声を頂いているのも事実である.そこでより具体的に審査事項を理解していただくことと,審査の透明性を図ることを目的に,施設訪問を行うサーベイヤーが審査の均てん化を図るために使用している「審査基準書」を基に,サーベイヤーがどのような視点で審査を進めているのかを,審査に精通したチーフサーベイヤーの方々に解説していただくこととした.

 医療被ばく線量の最適化が注目されている昨今では,本施設認定の重要性は増している.医療被ばく低減施設認定の受審をお考えの方々には,ぜひご参加いただきたいと考える.
 記
講習会名 平成30年度 医療被ばく低減施設認定取得セミナー
開催日時 平成30年6月23日(土)13:00〜17:00
開催場所 茨城県立医療大学(茨城県稲敷郡阿見町阿見4669-2)
定員 先着80人
対象者 診療放射線技師に限る
受講料 6,000円 ただし,会員は2,000円
申込方法 JART情報システム内のメニュー「生涯教育・イベント参加のお申し込み」からお申し込みください.
※ JART情報システムに利用登録していない非会員の方は,まず本会ホームページ「ログインはこちらから」より新規利用登録を行ってください.
申込期限 平成30年6月10日(日)
プログラム 12:30〜 受付
司会:医療被ばく安全管理委員会 諸澄 邦彦
13:00〜 開催あいさつ 公益社団法人日本診療放射線技師会 理事
13:10〜13:40「医療被ばく線量低減施設認定取得の意義」
      医療被ばく安全管理委員会 鈴木 賢昭
13:40〜14:10「医療被ばく低減施設認定への取り組み」
      総合病院土浦協同病院 長谷川 健 氏
14:10〜14:40「PCXMCについて」
      聖マリアンナ医科大学病院 佐藤 寛之 氏
15:00〜15:40 「WAZA-ARIについて」
      国立研究開発法人量子科学技術研究開発機構
      放射線医学総合研究所 放射線防護情報統合センター 古場 裕介先生
15:40〜16:20 「Estimation of Patient Dose in diagnostic X-ray examination:EPD法について」
      茨城県立医療大学 佐藤 斉先生
16:20〜17:00 「医療被ばく低減施設認定での審査の要点」および質疑
17:00〜  閉会あいさつ
本件に関するお問い合わせ 公益社団法人日本診療放射線技師会 TEL:03-5405-3612
インターネットから http://www.jart.jp/
(トップページの"お問い合わせ"より)
 以上
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