ニュース・お知らせ
会告(8月) 平成29年度 第3回 被ばく線量適正化講習会
2017.08.01
平成29年8月1日
公益社団法人 日本診療放射線技師会
会長 中澤 靖夫
ICRPの勧告やIAEAの基本安全基準などの国際的な指針において,診断参考レベル(Diagnostic Reference Level:DRL)が医療放射線防護において診断分野の最適化のツールであるとされている.欧州ではDRLの確立がEU加盟国に求められ,それを受けて各国でDRLを取り入れている.
わが国では,医療被ばく研究情報を共有して関係団体が連携するための組織として,医療被ばく研究情報ネットワーク(Japan Network for Research and Information on Medical Exposures:J-RIME)が2010年3月に設立され,日本診療放射線技師会も参加してきた.J-RIMEはDRLの国内導入に向けて,2014年8月にDRLワーキンググループを立ち上げ,構成団体から委員の派遣を受けてDRL設定に向けて取り組み,2015年6月にはJ-RIMEとしてのDRLを公表した.
被ばく線量の適正化は,放射線診療の専門職種である診療放射線技師にとって必要不可欠であるだけでなく,市民(患者)から医療被ばくについて質問された際の適切な対応も望まれている.今回,医療被ばく安全管理委員会の鈴木賢昭氏にDRLの概要について,続いて,香川大学医学部附属病院の笹川泰弘氏に医療被ばく低減に向けた診療放射線技師の活動についてご講演いただく.最後に,公益財団法人ルイ・パストゥール医学研究センターの宇野賀津子先生に,低線量放射線の影響についての特別講演をお願いした.
福島原発事故以降,国民が不安に思う低線量放射線の影響とクライシスコミュニケーションを考える講習会としたい.
わが国では,医療被ばく研究情報を共有して関係団体が連携するための組織として,医療被ばく研究情報ネットワーク(Japan Network for Research and Information on Medical Exposures:J-RIME)が2010年3月に設立され,日本診療放射線技師会も参加してきた.J-RIMEはDRLの国内導入に向けて,2014年8月にDRLワーキンググループを立ち上げ,構成団体から委員の派遣を受けてDRL設定に向けて取り組み,2015年6月にはJ-RIMEとしてのDRLを公表した.
被ばく線量の適正化は,放射線診療の専門職種である診療放射線技師にとって必要不可欠であるだけでなく,市民(患者)から医療被ばくについて質問された際の適切な対応も望まれている.今回,医療被ばく安全管理委員会の鈴木賢昭氏にDRLの概要について,続いて,香川大学医学部附属病院の笹川泰弘氏に医療被ばく低減に向けた診療放射線技師の活動についてご講演いただく.最後に,公益財団法人ルイ・パストゥール医学研究センターの宇野賀津子先生に,低線量放射線の影響についての特別講演をお願いした.
福島原発事故以降,国民が不安に思う低線量放射線の影響とクライシスコミュニケーションを考える講習会としたい.
記
講習会名 | 平成29年度 第3回 被ばく線量適正化講習会 |
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開催日時 | 平成29年11月5日(日)13:00〜17:00 |
開催場所 | 香川県県民ホール レクザムホール多目的会議室(香川県高松市) |
定員 | 先着100人 |
対象者 | 診療放射線技師に限る |
受講料 | 6,000円 ただし,会員は2,000円 |
申込方法 | JART情報システム内のメニュー「生涯教育・イベント参加のお申し込み」からお申し込みください. |
申込期限 | 平成29年10月22日(日) |
プログラム | 12:30〜 受付 司会医療被ばく安全管理委員会委員 諸澄 邦彦 13:00〜 開催あいさつ日本診療放射線技師会 理事 横田 浩 13:10〜 「DRLの概要について」医療被ばく安全管理委員会委員長 鈴木 賢昭 13:40〜 「医療被ばく低減に向けた診療放射線技師の活動について」 香川大学医学部附属病院 笹川 泰弘氏 14:30〜 特別講演 「低線量放射線の影響と食の重要性 〜福島にみるクライシスコミュニケーション〜」 公益財団法人ルイ・パストゥール医学研究センター 宇野 賀津子先生 16:00〜 総合討論 17:00〜 閉会あいさつ |
本件に関する問い合わせ | 公益社団法人日本診療放射線技師会 TEL:03-5405-3612 インターネットから http://www.jart.jp/ (トップページの“お問い合わせ”より) |
以上
宇野賀津子 先生
公益財団法人ルイ・パストゥール医学研究センター
基礎研究部 インターフェロン・生体防御研究室 室長
1972年,大阪市立大学理学部生物学科卒業.京都大学理学研究科単位取得退学,理学博士.1986年,京都パストゥール研究所(現 公益財団法人ルイ・パストゥール医学研究センター)入職.現在,基礎研究部インターフェロン・生体防御研究室室長.京都大学医学部・人間健康学科非常勤講師.著書に「理系の女の生き方ガイド」(ブルーバックス)「低線量放射線を超えて」(小学館101新書)「放射線必須データ32:被ばく影響の根拠」分担執筆 創元社など.
専門:免疫機能と病気との関連の研究
免疫の研究に加えて,エイズ教育や外国人医療体制の確立のための活動や女性研究者支援活動に関わる.2011年秋からは日本学術振興会 産学協力研究事業に係る説明会チームの一員として,福島県白河市など低線量放射線についての学習会の講師を務める.以後,福島日赤や福島県および福島の市長村の要請で,福島県各地で低線量放射線の生体影響克服と食の重要性について講演している.
2014年日本赤十字社「原子力災害における赤十字活動のガイドライン」作成のための研究会委員,2013〜2016年 日本学術振興会「放射線の影響とクライシスコミュニケーション」先導的研究開発委員会第二分科会主査,2016年から「生活関連の放射線に関する疑問への助言作成委員会」副委員長.
基礎研究部 インターフェロン・生体防御研究室 室長
1972年,大阪市立大学理学部生物学科卒業.京都大学理学研究科単位取得退学,理学博士.1986年,京都パストゥール研究所(現 公益財団法人ルイ・パストゥール医学研究センター)入職.現在,基礎研究部インターフェロン・生体防御研究室室長.京都大学医学部・人間健康学科非常勤講師.著書に「理系の女の生き方ガイド」(ブルーバックス)「低線量放射線を超えて」(小学館101新書)「放射線必須データ32:被ばく影響の根拠」分担執筆 創元社など.
専門:免疫機能と病気との関連の研究
免疫の研究に加えて,エイズ教育や外国人医療体制の確立のための活動や女性研究者支援活動に関わる.2011年秋からは日本学術振興会 産学協力研究事業に係る説明会チームの一員として,福島県白河市など低線量放射線についての学習会の講師を務める.以後,福島日赤や福島県および福島の市長村の要請で,福島県各地で低線量放射線の生体影響克服と食の重要性について講演している.
2014年日本赤十字社「原子力災害における赤十字活動のガイドライン」作成のための研究会委員,2013〜2016年 日本学術振興会「放射線の影響とクライシスコミュニケーション」先導的研究開発委員会第二分科会主査,2016年から「生活関連の放射線に関する疑問への助言作成委員会」副委員長.