ニュース・お知らせ
会告(7月) 平成29年度 第2回 被ばく線量適正化講習会
2017.07.01
平成29年7月1日
公益社団法人 日本診療放射線技師会
会長 中澤 靖夫
ICRPの勧告やIAEAの基本安全基準などの国際的な指針において,診断参考レベル(Diagnostic Reference Level:DRL)が医療放射線防護において診断分野の最適化のツールであるとされている.欧州ではDRLの確立がEU加盟国に求められ,それを受けて各国でDRLを取り入れている.
わが国では,医療被ばく研究情報を共有して関係団体が連携するための組織として,医療被ばく研究情報ネットワーク(Japan Network for Research and Information on Medical Exposures:J-RIME)が2010年3月に設立され,日本診療放射線技師会も参加してきた.J-RIMEはDRLの国内導入に向けて,2014年8月にDRLワーキンググループを立ち上げ,構成団体から委員の派遣を受けてDRL設定に向けて取り組み,2015年6月にはJ-RIMEとしてのDRLを公表した.
被ばく線量の適正化は,放射線診療の専門職種である診療放射線技師にとって必要不可欠であるだけでなく,市民(患者)から医療被ばくについて質問された際の適切な対応も望まれている.
今回は,医療被ばく安全管理委員会の諸澄邦彦より「医療被ばく低減に向けた診断参考レベルの活用について」,続いて,医療被ばく低減施設であるJA愛知厚生連 安城更生病院の柘植達矢氏に「医療被ばく低減施設認定への取り組み」についてご講演いただく.最後に,朝日新聞社特別報道部記者(医療・被曝担当)の大岩ゆり氏から「患者が望む放射線検査と治療」についての特別講演をお願いした.
患者・市民が考えている,放射線被ばく線量の適正化についての意見交換を行う講習会としたい.
わが国では,医療被ばく研究情報を共有して関係団体が連携するための組織として,医療被ばく研究情報ネットワーク(Japan Network for Research and Information on Medical Exposures:J-RIME)が2010年3月に設立され,日本診療放射線技師会も参加してきた.J-RIMEはDRLの国内導入に向けて,2014年8月にDRLワーキンググループを立ち上げ,構成団体から委員の派遣を受けてDRL設定に向けて取り組み,2015年6月にはJ-RIMEとしてのDRLを公表した.
被ばく線量の適正化は,放射線診療の専門職種である診療放射線技師にとって必要不可欠であるだけでなく,市民(患者)から医療被ばくについて質問された際の適切な対応も望まれている.
今回は,医療被ばく安全管理委員会の諸澄邦彦より「医療被ばく低減に向けた診断参考レベルの活用について」,続いて,医療被ばく低減施設であるJA愛知厚生連 安城更生病院の柘植達矢氏に「医療被ばく低減施設認定への取り組み」についてご講演いただく.最後に,朝日新聞社特別報道部記者(医療・被曝担当)の大岩ゆり氏から「患者が望む放射線検査と治療」についての特別講演をお願いした.
患者・市民が考えている,放射線被ばく線量の適正化についての意見交換を行う講習会としたい.
記
講習会名 | 平成29年度 第2回 被ばく線量適正化講習会 |
---|---|
開催日時 | 平成29年10月15日(日)13:00〜17:00 |
開催場所 | 名古屋掖済会病院 講堂(救命救急センター4階) (愛知県名古屋市中川区松年町4-66) |
定員 | 先着100人 |
対象者 | 診療放射線技師に限る |
受講料 | 6,000円 ただし,会員は2,000円 |
申込方法 | JART情報システム内のメニュー「生涯教育・イベント参加のお申し込み」からお申し込みください. |
申込期限 | 平成29年10月1日(日) |
プログラム | 12:30〜 受付 司会医療被ばく安全管理委員会委員長 鈴木 賢昭 13:00〜 開催あいさつ日本診療放射線技師会 理事 横田 浩 13:10〜 「医療被ばく低減に向けた診断参考レベルの活用について」 医療被ばく安全管理委員会委員 諸澄 邦彦 13:40〜 「医療被ばく低減施設認定への取り組み」 JA愛知厚生連 安城更生病院 柘植 達矢氏 14:30〜 特別講演「患者が望む放射線検査と治療」 朝日新聞社 特別報道部記者(医療・被曝担当) 大岩 ゆり氏 16:00〜 総合討論 17:00〜 閉会あいさつ |
本件に関する問い合わせ | 公益社団法人日本診療放射線技師会 TEL:03-5405-3612 インターネットから http://www.jart.jp/ (トップページの“お問い合わせ”より) |
以上
大岩 ゆり 氏
朝日新聞社・特別報道部記者(医療・被曝担当)
1985年,朝日新聞社入社.津支局,AERA編集部,政治部などを経て科学医療担当の記者に.主な取材対象は臨床医療と生物系基礎科学.2011年の東日本大震災以降は,東電福島第一原発事故による被ばくの健康影響についても記事を書いている.
2014年4月〜16年8月までは福島総局に在勤し,原発事故の影響について多角的に取材した.
オックスフォード大学客員研究員,京都大学生命科学研究科非常勤講師,早稲田大学政治経済学部非常勤講師などを歴任.
訳書「生物学!」「芸術・無意識・脳」など.共著「闘う! ウイルス・バスターズ 最先端医学からの挑戦 」「生涯最高の失敗」など.
1985年,朝日新聞社入社.津支局,AERA編集部,政治部などを経て科学医療担当の記者に.主な取材対象は臨床医療と生物系基礎科学.2011年の東日本大震災以降は,東電福島第一原発事故による被ばくの健康影響についても記事を書いている.
2014年4月〜16年8月までは福島総局に在勤し,原発事故の影響について多角的に取材した.
オックスフォード大学客員研究員,京都大学生命科学研究科非常勤講師,早稲田大学政治経済学部非常勤講師などを歴任.
訳書「生物学!」「芸術・無意識・脳」など.共著「闘う! ウイルス・バスターズ 最先端医学からの挑戦 」「生涯最高の失敗」など.